最終列車を見送るかたかご会のメンバー=黒部市の黒部峡谷鉄道宇奈月駅

 黒部峡谷鉄道(黒部市)は30日、今年のトロッコ電車の営業運転を終えた。同社のまとめでは、29日までの乗降客数(速報値)は27万2785人で、1971年の開業以来最少だった昨年(25万5048人)に次いで少なかった。新型コロナウイルスの影響で客足が伸びず、目標の50万人の半分程度にとどまった。

 今年は4月20日から営業運転を開始。コロナ感染が落ち着いた6~7月は前年同月比204%増と好調だったが、「第5波」の影響で8~10月は落ち込んだ。ただ、県民向けの割引キャンペーンを充実させた結果、県内からの予約者は前年比で8割増になった。

 30日は、宇奈月駅で営業運転終了のセレモニーが行われた。宇奈月温泉の女将(おかみ)による「かたかご会」のメンバーが最終列車の運転士2人に花束を贈呈し、鈴木俊茂社長が「コロナ禍で手探りの状態が続くが、無事に運行することができて感謝する」とあいさつした。最終列車が出発し、かたかご会メンバーや社員らが乗客を見送った。

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