露店では売り手と買い手が会話を弾ませ、広場では次世代型路面電車(LRT)を眺めながら飲食を楽しむ人の姿も見られた。欧州のような雰囲気を漂わせる街並みに心を和ませた来場者や出店者からは、トランジットモールの定期開催を願う声も聞かれた。

 「ここにいるだけで気分が楽しくなる。ヨーロッパの街に近づいているように感じる」。小学生の頃、フランス・パリで暮らした主婦田辺万紀子さん(49)=富山市=は会場を散策しながら心を躍らせた。

 夫婦で訪れたアルバイト山本桂三さん(64)=同=は「景観が最高。定期開催になれば、これを目当てに県外からの観光客も来るのではないか」と語った。

 北海道北見市から富山で働く長女に会いに来たという会社員川村みどりさん(54)は娘と立ち寄り「フランスやドイツの広場のようで素敵(すてき)。特に路面電車が魅力的ね」と声を弾ませた。

 10月に続きドライフラワー店を出した泉山かおりさん(26)=富山市=は「多くの人が集まるトランジットモールの効果は大きい。交流を楽しみに、また参加したい」と笑顔を見せた。

 越中大手市場の実行委員会長を務める呉服店「秋吉屋」の秋吉克彦店主(56)は市主導の実験から民間の協力の輪が広がってきたことを喜び、「いずれは民間主体でトランジットモールを開催できるようになるのが理想だ」と話した。

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