土砂崩れが発生したため池の堤防=27日正午、津幡町笠池ケ原(町提供)

 北陸の上空に氷点下33度以下の寒気が流れ込んだ27日、石川県内は大荒れとなった。降り続いた雨の影響で津幡町笠池ケ原のため池の堤防が崩落した。町は5世帯18人に避難指示を出し、3世帯9人が近くの公民館に避難した。

 27日午前9時半ごろ、津幡町笠池ケ原のため池の堤防が崩れていると、住民が町に通報した。堤防は長さ30メートル、幅5メートルにわたって農道ごと崩れ、土砂が下流約300メートルにまで流出した。けが人や建物への被害はなかった。

 町は笠野公民館に避難所を開設し、下流の鳥屋尾区の5世帯18人に避難指示を出した。区長の笹﨑一男さん(65)も避難し、「50年以上前に水害で集落の1軒が流されたことがあり、万一に備えた。一刻も早く復旧してほしい」と話した。

 ため池は広さ6千平方メートル、水深6・5メートル。町は土砂崩れが拡大しないように町消防本部のポンプ車を使い、排水作業を進めた。

  ●羽田―能登小松に着陸 折り返しは欠航

 能登空港に向かっていた羽田発便は能登上空の強風で降りられず、小松空港に緊急着陸した。折り返し便も欠航となり、計270人に影響が出た。

 小松空港に着陸した羽田発747便は2度着陸態勢を取ったが、強風のため安全に着陸できないと判断。機体は能登空港上空で約8分間待機した。能登空港に午前9時55分に到着予定だったが、約1時間35分遅れで小松空港に着いた。

 能登空港に近い輪島市三井では、27日午前9時45分に最大瞬間風速10・3メートルを記録。金沢地方気象台の担当者は「大気の状態が非常に不安定で、上昇気流が発生し、機体の揺れにつながった可能性がある」と指摘した。

 小松空港に降りた乗客用に能登空港に向かうバス4台が用意された。能登空港では、折り返しの羽田行き便に乗る予定だった約110人のうち、観光ツアーの参加者は旅行会社がチャーターした大型バスで富山空港に向かった。

 小松空港便は27日、空港周辺の悪天候で、全日空福岡行き便が1時間23分遅れた。同日午後8時半ごろ、輪島市門前町五十洲、門前町鵜山の約50戸で強い雨風のため停電となった。

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