能登空港から変更して小松空港に着陸した全日空便=27日午前11時34分

小松空港に着陸した全日空便の航路(フライトレーダー24のホームページより)

小松空港に到着した能登便の搭乗客=27日午前11時43分

 27日の石川県内は大気の状態が非常に不安定になり、能登空港では午前9時55分に到着を予定した羽田発の全日空747便が強風のため着陸できず、行き先を急きょ小松空港に変更した。乗客約160人は、全日空が用意した代替のバスに乗るなどしてそれぞれの目的地に向かった。約110人が搭乗予定だった折り返しの能登発羽田行き748便は欠航となった。

 全日空能登空港支所によると、747便は能登空港上空に到達後、強風のため8分間、着陸のタイミングをうかがった。その後2回、着陸を試みたが安全に着陸できないと判断し、行き先を小松空港に変更。午前11時29分に小松に到着した。世界中の航空機の動きを追跡している「フライトレーダー24」には、747便が能登空港上空を旋回している状況が示された。

 能登空港に近い輪島市三井では、27日午前11時までの最大瞬間風速は午前9時45分に観測した10・3メートルが最も強かった。気象庁の担当者は「上空に流れ込む寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になっている。上昇気流が発生し、機体の揺れにつながった可能性がある」と指摘した。

 小松空港では、能登空港行きのバス4台が用意され、全日空スタッフが乗客に案内した。乗客はバスに乗り込んだほか、レンタカーを借りられないかスタッフに尋ねたり、ルートを変更してタクシーで小松駅に向かったりする人の姿も見られた。

 観光で東京から訪れた会社員坂本拓也さん(29)は、能登空港で予約したレンタカーをキャンセルして小松で別のレンタカーを借りられないか探し、「バスは疲れるので、ゆっくり能登へ向かいたい」と話した。1泊2日の旅行を予定していた千葉県浦安市の男性弁護士(59)は「小松空港でも着陸を一度やり直していた。安全に着いて取りあえず良かったが、予定外の行程で戸惑っている」と疲れた様子を見せた。

  小松発福岡便に遅れ

 小松空港では27日、悪天候のため全日空福岡行き1231便の出発が1時間23分遅れた。

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