体育の授業でブレイクダンスに取り組む生徒=25日午前10時45分、鶴来高

 鶴来高は25日までに、体育の授業にブレイクダンスを導入した。2024年パリ五輪で正式種目に採用される話題性で生徒の関心を集め、運動の楽しさに触れてもらう。石川県教委によると、県内の公立高校で体育にブレイクダンスが本格的に取り入れられるのは初めて。同ダンスはメンバーの一体感を高める効果もあり、今後、ほかの学校にも広がっていきそうだ。

 25日は1~3年生の計23人が学年ごとにブレイクダンスに取り組んだ。指導経験のない体育教諭をサポートするため、県内の大学などでダンスサークルに所属する学生3人が外部講師として動きの基礎や楽しさを伝えた。

 生徒は、ステップを踏みながら両手を広げたりする「トップロック」や、頭と手で体を支えて足を上げる「チェアー」などの動きがそろうよう練習した。床に手をつきながら足を回す「フットワーク」では、金沢工大大学院1年の荒木成雅(せいが)さん(22)が「足はあまり高く上げなくていい」と説明して手本を見せた。

 3年生の7人は曲に合わせて、課題の振り付けを取り入れたダンスを発表した。南出智紅(ちこ)さんは「ブレイクダンスは難しいけれど、うまくできた時が楽しい」と笑顔を見せた。

 ブレイクダンスは体育の競技として選択した生徒が受ける。10月中旬から12月上旬まで、学年ごとに14回程度の授業があり、学生は週1回指導し、残りは学生の授業を見学した教員が担当する。

 ブレイクダンスの導入は北川博勝校長が考案した。高校体育には創作ダンスもあるが、五輪の新種目となるブレイクダンスの方が生徒の興味を引き付けられると見込んだ。体育が専門の北川校長は「特に女子生徒の運動離れが顕著となっており、ブレイクダンスを通じて体を動かす楽しさを味わってほしい」と話した。

 ★ブレイクダンス 1970年代にニューヨークの街中で生まれたダンスで、ヒップホップカルチャーの一つ。1対1やチームで交互に踊って争う「バトル」形式で世界的に広まった。2024年パリ五輪では男女のソロが採用され、元来の呼び名である「ブレイキン」として行われる。

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