富山県内に修学旅行で訪れた長崎県の中学生=10月21日、立山・室堂

 ●感染少なく首都圏、関西から変更

 富山県内で修学旅行をする学校が激増している。県が今月、修学旅行誘致に積極的な県内の宿泊施設4カ所に聞き取り調査を実施したところ、今年度は79校1万1028人で、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度の8校909人と比べると約10倍の大きな伸びとなっている。首都圏や関西、沖縄から訪問先を変更して北陸を訪れるケースが多く、県はさらに誘致活動を強めたい考えだ。

 ●県、4宿泊施設調査

 24日に開かれた県議会地方創生産業委員会で、山下章子県観光戦略課長が安達孝彦氏(自民)の質問に答えた。

 県は宿泊施設4カ所のほか、修学旅行の主要訪問先に対する聞き取り調査を実施。立山黒部アルペンルートは今年度、310校となり、19年度の112校から増加した。黒部峡谷鉄道は11校から50校、氷見市の観光施設ひみ番屋街は1校から28校、南砺市の五箇山は3校から18校になり、いずれも増えた。

 山下課長は「定番の行き先である首都圏、関西、沖縄などから変更を検討する学校が増え、比較的感染が少なかった北陸、富山に来ていると聞いている」と述べた。県内の学校が県内で課外授業を実施していることも増加要因になっているという。

 県は修学旅行誘致に向け、県内の市町村や関係事業者とPR活動を展開し、県内の施設や学習ポイントなどを紹介するハンドブックをつくった。プロモーション動画も制作し、富山の魅力を発信している。

 県内の学校に課外授業を促すため、旅行費用を支援する取り組みなども進めており、山下課長は「今後も県内の市町村と誘致拡大に取り組みたい」と話した。

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