騒動で壊れたとされる駐車場のフェンス=2018年11月6日、富山駅前

 2018年11月5日午後5時ごろ、富山駅南口周辺に高校生ら若者数百人が集まり、警察や消防が出動し、騒然とした。富山中央署によると、けが人はいなかった。駐車場のフェンスが数メートルにわたって倒れた。関係者の話を総合すると、会員制交流サイト(SNS)のツイッター上に、「富山駅前でチョコパイを無料で配る」という情報が流れたことが原因とみられ、富山県内の大学生が関わっているという。

  複数の関係者によると、ツイッターには「2018三角チョコパイ祭り 11/5 16:30~@富山駅前予定 今年で最後になります。みんな予定空けて来てください!! ※拡散お願いします」との文章と、商品写真が投稿されていた。
  複数の目撃者によると、当初、若者らはマリエとやま前に集まっていたが、人が増え、西側約100メートルのレンタカー営業所が管理する駐車場に移動し、チョコパイが配られた。若者らは車道にまであふれていた。

  富山市消防局によると、午後5時ごろに「頭を打った人がいる」との通報を受け、富山駅前に救急車が出動したが、救急搬送は行わなかった。

  フェンスが壊れたレンタカー営業所の所長男性によると、チョコパイを配ったグループから「フェンスが壊れた」と申し出があった。グループは6人で「壊したのは自分たちじゃない」などと話していたという。所長は「断りなく駐車場を使われた状況で、現在、グループがフェンスの修繕費を負担する方向で話し合っている」と述べた。

  近くの店に勤める女性店員は「いつの間にか100人を超える若者が駐車場の回りに集まっていた。何が起きたのか訳が分からなかった」と話した。

  配られた三角チョコパイはマクドナルドの期間限定商品で、日本マクドナルドホールディングス(東京)によると、5日に富山県内の複数の店舗で三角チョコパイの大量注文があった。同社の広報担当者は「購入した商品を、どのように食べるかは関知していない」と説明した。富山市保健所によると、購入した食品を配ることには違法性はないという。

  複数の関係者によると、チョコパイを配ったグループの1人とみられる人物はツイッターで「1500個を配り、1200人は来たと思う」などと書き込んでいた。グループの中には富山国際大の学生がいたとの情報もあり、同大の広報担当者は騒動は認識しているとして、「現在調査している」と話した。

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