全面供用が始まった富山駅南北線を行き交う車=富山市牛島町

 富山駅西側の高架下を通る富山市の都市計画道路「富山駅南北線」が20日午前5時に全面供用された。朝から車や自転車が盛んに行き交い、線路沿いにある牛島公園に徒歩で向かう家族連れら歩行者の姿も目立った。路面電車に続いて道路の「南北接続」が実現し、ドライバーや通行人からは「大変便利になった」と喜びの声が上がった。

 南北線は延長470メートルで、このうち富山駅西口交差点から高架下をくぐってオーバード・ホール付近に抜ける170メートル区間が新たに通行可能となった。片側2車線で道路両側には歩道も整備された。

  ●西口交通広場、乗車も可能に

 南北線に接続し、駅利用者を車で送迎するためのスペースとして一部暫定供用されていた駅西口交通広場も、20日から全面開放された。乗用車4台分が降車専用で利用されてきたが、乗用車9台、バス2台分のスペースが確保され、乗車も可能となった。

 駅の南北を車で行き来する場合はこれまで、駅から東西にそれぞれ約400メートル離れた道路を通る必要があった。

 近くに住むアルバイト従業員の望月憲治さん(75)=同市明輪町=は自転車で通行し、「これまでは駐輪場から自転車を押して高架下をくぐっていたが、そのまま乗っていける。便利でとても助かる」と声を弾ませた。自営業の今市克之さん(66)=同市牛島本町1丁目=は遠回りをせずにすむことを喜ぶ一方、「交通量が多くなり、事故が起きないか心配」と不安も口にした。

 南北線の全面供用開始により、周辺道路の混雑緩和が見込まれ、富山駅を核とした交通の利便性向上、周辺施設の利用者増などが期待される。

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