石川県の谷本正憲知事(76)=7期=は17日午後、県庁で会見し、来年3月26日の任期満了に伴う知事選に立候補せず、今期限りで退任することを正式に表明した。中西陽一前知事に並ぶ全国最多8選を目指さず、不出馬を決断した理由と経緯を説明した。

 谷本知事は個性、交流、安心をキーワードにして石川県の飛躍発展に全力で取り組んできたと強調し、陸海空の交流基盤整備などの実績を挙げた上で「ここが一つの区切り、けじめどき、節目ではないかという考えに至った」と述べた。

 さらに「いたって健康ではあるが、不測の事態が生じ、県民に迷惑をかけることがあってはならない」と述べ、年齢も考慮して判断したと説明した。

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