石川県は12日、新型コロナウイルスの感染状況を示す総合判断を、現在のステージ2・感染拡大注意報から、深刻度が最も低いステージ1・感染要注意に引き下げた。新規感染者や感染経路不明者が低水準で推移しているためで、対策本部会議で決定した。

 総合判断がステージ1に引き下げられるのは、感染第4波が収束した6月30日以来、約4カ月ぶりとなる。7~9月の第5波が収束し、県のモニタリング指標は10月9日以降、全4指標でステージ1相当を維持している。

 対策本部会議では第6波に備え、症状に応じて感染者を入院させるかどうか判断する「メディカルチェックセンター」の追加確保も決定した。

 現在、同センターは金沢市の石川県立中央病院1カ所のみとなっており、新たに金沢市立病院、JCHO金沢病院、石川県済生会金沢病院、城北病院、能美市立病院と公立能登総合病院の6病院を確保した。他の医療機関を加えることで症状判別を迅速化し、病床逼迫(ひっぱく)を防ぐ狙いがある。

 県はさらに、5医療機関で専用病床を28床増やし、最大確保数を計475床とした。宿泊療養ホテルと合わせて計1035床を用意し、感染の急拡大に対応する。

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