復活した金石上越前町の標柱=1日午前10時半、金沢市金石上越前町

金石相生町と記された街区表示板=1日午前11時10分、同市金石相生町

 金沢市金石地区の旧町名「金石上越前町(かみえちぜんまち)」「金石相生町(あいおいちょう)」が1日、復活した。同地区では住民の賛成が多数となった計13町会で旧町名がよみがえり、金石町校下町会連合会が2017年から進めてきた復活に向けた活動に一区切りがついた。

 金石上越前町は、既に復活した金石通町(とおりまち)や金石御船町(おふねまち)に隣接する。対象は金石西4丁目と金石北1、2丁目の各一部で、約1・3ヘクタールに29世帯が暮らす。町名はかつて、越前方面と取引をする人が多く住んでいたことに由来する。

 金石相生町は地区の北側に位置し、金石北3丁目の一部である約2・2ヘクタール、73世帯が対象となる。宮腰町と大野町が合併した際、一緒に栄えることを願って名付けられた。

 金石地区の旧町名復活は2017年、住民の郷土への愛着を育み、魅力ある地域づくりに生かす目的で始まった。全30町会に呼び掛け、18、19年に各3町会、20年に5町会で旧町名が復活した。

 金石町校下町会連合会の鶴山庄市会長(69)は「旧町名復活の検討をきっかけに、どの町会でも地域の課題を見詰め直す機運が高まった。復活に向けた取り組みは終了するが、今後は旧町名を地区の魅力向上につなげていきたい」と話した。

 旧町名復活の取り組みは金沢経済同友会が1991年、由緒ある町名は貴重な歴史的文化資産であるとの観点から提唱し、99年の主計町(かずえまち)が第1号となった。金石上越前町と金石相生町が加わり、市内で復活した旧町名は計27となった。

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