センサーが内蔵されたボールを投球する佐宗投手=金沢市の星稜中グラウンド

 全国大会2冠を達成した星稜中野球部が4月から、高性能センサーを内蔵したボールで投球内容を解析する「テクニカルピッチ」を県内の中高で唯一、練習に導入している。巨人などプロも取り入れる科学的トレーニングで、投手陣の成長を促す起爆剤になった。

 専用ボールを投げると、球速のほか、球の軌道に影響する回転数、変化量、腕の振りの強さなどを計測する。投球データはタブレット端末のアプリで一覧でき、フォームの改善に役立てることができる。KDDI(au)が開発に携わった。

 全国大会2大会で、41回無失点に抑えたエース佐宗(さそう)翼投手(3年)は、球速が半年で9キロ向上した一因に挙げ「1球ごとに正しいフォームや球速を意識するようになった」と話した。

 田中辰治監督は来年度、高校にも導入するとし、「間違いなく全国制覇の原動力になった。科学的な数値を基に練習することでスランプからの脱出にも効果がありそうだ」と話した。

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