国造ゆずを収穫するツアー参加者=能美市和気町

 能美市特産の「国造ゆず」の収穫を体験するツアーが18日行われ、東京、神奈川から訪れた中高年9人が能美自慢の風味を堪能した。市が企画した旅行商品で旅行代理店に採用された初のツアーとなった。市は今後、九谷焼や酒造といった伝統産業や自然、歴史を観光資源に体験型の旅行商品を企画し、能美観光をアピールしていく。

 ツアー一行は岐阜県の白川郷から石川入りし、能美市和気町のユズ畑に到着した。国造柚子(ゆず)生産組合の塚田良三組合長(84)に教わりながら、摘み取りを体験した。

 畑では小粒で果汁が多い「多田錦」と大きめの「木頭(きとう)」の2品種が栽培されている。いずれも黄色く色づくには1カ月ほど早いが、摘果を兼ねた収穫体験で、参加者は思い思いの実に手を伸ばしてはさみを入れた。

 農薬を使っていないため、その場ですぐに味わうことができ、それぞれ青い果実をかじって爽やかな酸味を確認。国造ゆず果汁のサイダー割りも試飲し、「香りが強くておいしい」「焼酎に入れてもいけそう」などと満足そうな笑みを浮かべた。

 この日収穫したユズは後日、果汁の瓶とセットで送り届けられる。

 市は昨年度から、旅行商品の開発に乗りだした。今回の国造ゆずは、市の特産品を県外客にPRして産地振興を図る狙いで、今後は国造ゆずを使った昼食付きプランの実現も目指す。

 ほかにも酒蔵見学や九谷ネイルの体験を盛り込んだ商品の開発を検討しており、国造ゆずを含めて企画に磨きを掛け、全国から旅行者を呼び込む方針だ。担当者は「地元の人と触れ合うことで能美の魅力を感じてもらい、ファンを増やしたい」と話した。

 国造柚子生産組合などは11月13、14日、こくぞう里山公園交流館で、国造ゆずの直売会を開催する。

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