今年のかきまつりで提供されたカキのフルコース料理=1月、穴水町麦ケ浦

 穴水町内で例年1~3月に行われる「能登半島穴水まいもんまつり冬の陣かきまつり」(北國新聞社共催)が5月上旬まで約1カ月延長される。穴水産カキの食べ頃が年々遅くなっていることから、4、5月に「春カキ」として多くの人に味わってもらう。地元産カキの需要を確保し、養殖業者を下支えする。

 かきまつりでは、加盟飲食店がカキ料理のフルコースを共通価格で提供する。今年は1月10日~3月末まで11店で展開され、4180円でカキの炭火焼きやフライ、カキ飯などの料理を提供した。

 来年のまつりは1月8日~5月8日を予定する。実行委員会は、まつりの会期を延長することで来店者が増加し、穴水産カキの需要増にもつながるとみている。

 町観光物産協会によると、今年のまつりでフルコースを味わった人は累計約1万人に上った。コロナ禍での地元飲食店の需要喚起策として町が1人千円の割引制度を設け、一昨年の8千人より利用が伸びた。

 今年は2日間で例年約5万人が来場する町最大のグルメイベント「雪中ジャンボかきまつり」が中止になったため、ジャンボかきまつりに来場を予定していた客の一定数が訪れたとみられる。まつりの実行委員長を務める坂谷吉春会長は「飲食店と養殖業者の双方にとって売り上げ増加になる」と期待を込める。

 穴水産の養殖カキは、需要の多い冬だけでなく6月初旬までおいしく味わえる。「さくらガキ」「春カキ」としてPRに力を入れる養殖業者の河端譲さん(47)=同町岩車=は「春もおいしい穴水のカキを知ってもらえる足がかりになる」と話した。

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