一椀の茶を通じ、大拙の思想に触れる出席者=18日午前11時、金沢市の鈴木大拙館

 金沢市の鈴木大拙館は開館10周年を迎えた18日、記念茶会「『和(やわらぎ)』の世界」(北國新聞社後援)を同館「思索空間」で開いた。出席者は心尽くしの一服を堪能して禅と茶道に通じる心を感じ取り、節目をことほいだ。

 茶道裏千家今日庵業躰(こんにちあんぎょうてい)の奈良宗久さんが亭主を務め、正客に茶道裏千家前家元の千玄室氏を招いた。立礼席を設け、玄室氏が記念茶会のためにしたためた軸「茶禅同一味(ちゃぜんどういちみ)」や大拙の書「玅用(みょうゆう)」をしつらえた。菓子は水面に映る月を表現した「水月」でもてなした。

 大拙は、英語で「禅と日本文化」を著し、第6章「禅と茶道」で茶の湯と禅の関係を記しており、茶会の名前もその一節にちなんだ。

 茶会には山野之義金沢市長、鈴木大拙館整備検討懇話会座長の浅見洋石川県西田幾多郎記念哲学館長、同会委員の飛田秀一北國新聞社会長、同会委員の松田章一前鈴木大拙館長、裏千家石川支部の小田●彦(●は衣へんに貞)支部長、同支部の岡能久副支部長、角谷修金沢美大教授、吉藤徹北陸放送社長、金沢文化振興財団の太田敏明理事長が招待された。

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