ファッションショーで古代の衣装を現代風にアレンジした服で登場する女性=能美市のすぱーく寺井

 開館1周年を迎えた能美市の能美ふるさとミュージアム(のみふる)で17日、古墳時代の衣装をテーマにしたファッションショーや古代儀礼の再現が繰り広げられた。古墳時代の衣装は2年前、古墳に関心のある女性グループが準備していたが、台風と新型コロナのため、発表する機会を失っていた。3年越しの披露となり、大勢の市民らがいにしえより続く悠久の歴史ロマンに浸った。

 能美古墳群とミュージアムをPRし、ふるさとに愛着を深めてもらう狙いで、16日開幕した1周年記念イベント「のみふる古墳まつり」の企画で実施された。

 古代衣装はスリットが特徴的な上着に高貴な紫色のスカートを合わせた服や、袈裟(けさ)と男性用のズボンをセットにした。ファッションショーでは、衣装を身にまとった市の女性職員がミュージアム隣の「すぱーく寺井」のステージでポーズを決め、来場者の注目を集めた。

 デザインしたのは能美の古墳の魅力を女性目線で発信するグループ「のみ古墳女子」で、2019年に貫頭衣(かんとうい)や巫女(みこ)の装束を現代風にアレンジした。

 同年の秋常山古墳まつりで発表する予定だったが、台風で中止され、披露できなかった。昨年もコロナで取りやめとなったため、ミュージアムの担当者は「ようやく世に出せ、喜びもひとしお」と話した。

  金沢学院大生がPR動画出演

 ミュージアムのエントランスホールに新設された大型ディスプレーでは、金沢学院大の学生がモデルを務める古代衣装のプロモーション動画が流された。

 夕刻から行われた古代儀礼の再現は、井出敏朗市長や市内の中学生らがたいまつを手にミュージアムの周辺を巡り、ふるさとを見守る古墳群の大王たちに感謝した。ミュージアム前の祭壇に今年収穫した米を供え、井出市長がコロナ終息と能美の繁栄に祈りをささげた。

無断転載・複製を禁じます