地鳴りに掲載された投稿を見る生徒=かほく市宇ノ気中

「地鳴りタイム」で生徒の文章を読み上げる向さん

  15日から新聞週間

 かほく市宇ノ気中は13日までに、北國新聞朝刊の「地鳴り」欄に掲載された生徒の投稿を、給食の時間に校内放送で読み上げる「地鳴りタイム」を始めた。生徒会執行部や部活の主将らが目標や考えをつづり、5月から計17人がこれまでに掲載された。15日から始まる新聞週間を前に、生徒は「学校の活動を地域に伝えられた」と新聞の発信力を喜び、活字への親しみを深めている。

  17人が採用 部活など紹介

 宇ノ気中は目指す生徒像として「自分の考えを積極的に表現する生徒」を掲げている。井上勝文校長(59)が、生徒自身に「こんな学校にしたい」という思いを地域に発信してもらうため、新聞読者欄への投稿を発案した。

 4月に前期生徒会の執行部14人がまず投稿した。5月10日付朝刊に、生徒会長の横浜聖也さん(15)=3年=があいさつ運動を通じて元気な学校にしていきたいとの思いを詰め込んだ文章が掲載された。

 これを皮切りに、図書館や本の魅力、駅伝大会の練習、自分から行動することの大切さなどを記した文章が次々と地鳴りに載った。9月には、12の部活動の主将や部長が投稿し、13日までに「全国制覇を目指す」とした剣道部など3人の文章が紹介された。

 横浜さんは「大事な言葉を選んで分かりやすくまとめるのが難しかった」と何度も書き直した。「掲載後に友達から『読んだ』と言われうれしかった。新聞をよく読むようになった」と笑顔を見せた。

 投稿に込めた思いを全校生徒370人で共有するため、5月10日からは掲載された文章を読み上げる「地鳴りタイム」を設けた。学校司書の向節子さん(63)が掲載されるたびに給食の時間に放送で読んでいる。

 12日は、7日付に掲載された創作部長の吉田愛梨さん(14)=2年=の投稿を読んだ。向さんは「改善点見つけ部活より良く」の見出しから読み始め、部をまとめるために試行錯誤している内容を紹介した後、「熱い思いが伝わる投稿でしたね」と感想を添えた。

 給食は新型コロナ対策で「黙食」となっており、生徒は静かに食べながら、放送にじっくり耳を傾けた。

 井上校長は、地域住民から「新聞に載ってたね」と声を掛けられることが多いと反響を喜び、「新聞を通じて生徒の心が多くの人に届いていることがうれしい」と話した。

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