満開の季節を迎えた「キイジョウロウホトトギス」=8日、和歌山県すさみ町

 紀伊半島南部にだけ咲くとされる「キイジョウロウホトトギス」が和歌山県すさみ町で満開の季節を迎えた。釣り鐘のような形の約4センチの黄色い花が農家の石垣など町のあちこちで見られる。「ジョウロウ」には「貴婦人」の意味もあり、秋風に清らかにそよぐ。

 町は、崖に咲いていた自生の花を石垣などに植え替えて増やし、地域おこしに役立ててきた。

 すさみ町の農家中露栄子さん(77)は自宅の高さ約2メートルの石垣で30年以上、大切に育て続けている。しかし今年は8月の長雨が影響したためか大半が枯れてしまった。「かわいくて美しい大好きな花。来年は石垣全体に咲かせたい」と力を込める。

無断転載・複製を禁じます