優雅な舞を披露するダンサー=珠洲市正院町飯塚の旧飯塚保育所

 珠洲市で開催中の奥能登国際芸術祭2020+(プラス)(北國新聞社特別協力)は10日、9月4日の開幕以来の鑑賞者が2万人に達した。今月から全作品の公開が始まって以降、客足の伸びが加速しており、10日も市内に点在する各会場には多くの人が訪れた。

 正院町飯塚の旧飯塚保育所を利用した「スズズカ」では、コスチュームアーティストひびのこづえさんの公演「Piece to Peace」が前日に続いて行われ、満員札止めの盛況となった。

 同市蛸島町の田中佑里恵さん(27)は前回の芸術祭でひびのさんの公演を見て以来ファンになったといい、「自分の目に焼き付けられて感無量。衣装も相まってダンサーの演技に感動した」と語った。

 実行委によると、新型コロナウイルスの影響で一部会場の公開を制限していた9月中に訪れた人は、珠洲市内が16%、珠洲市以外の県内が71%、県外が13%の割合だった。10月に入って全面公開されると、週末を中心に家族連れやバスツアーで訪れる団体客が目立つようになったという。

 実行委事務局は「天候にも恵まれ、速いペースで節目の数字に到達してほっとしている。芸術の秋を楽しんでほしい」としている。

  日置の特産品を出張販売

 作品会場の一つである旧日置(ひき)公民館(折戸町)では道の駅狼煙(狼煙町)が「日置のおみやげ屋さん」として土日限定で出張販売を行っている。日置地区で採れた海藻や大浜大豆、炭など35種を並べ、好評を得ている。作品作家さわひらきさんから「日置の特産品を会場に置いてほしい」と依頼を受けて開設した。

  アマ無線クラブが記念局

 珠洲アマチュア無線クラブは記念局を開設し、芸術祭の盛り上げに一役買っている。10日は宝立町鵜島の体験施設「NOTOえんむすび~ち」で30局以上と交信した。交信相手には禄剛埼(ろっこうさき)灯台が載ったポストカードを贈る計画。呼び出し符号は「8J9SUZU」で、期間は24日まで。

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