輪島商工会議所が8日、「輪島朝市」の地域団体商標の登録を特許庁に出願した。朝市を運営する輪島市朝市組合は法人格がなく、登録できないため、会議所に出願を依頼した。組合側は「(前組合長らが設立した)NPO法人が登録を目指す可能性があり、先に進めることにした」としている。費用は組合負担となる。

 8日に開かれた朝市組合の理事会で、地域団体商標の登録を会議所に委託することを、賛成多数で承認した。出席した理事20人中15人が賛成した。冨水長毅(ながたけ)組合長は「NPO法人が商標の取得を目指す可能性は大きく、組合員が安心して商いができるよう最優先した」と説明した。

  NPO側「総会で決めるべき」

 朝市を巡っては、冨水組合長と距離を多く小林政則前組合長ら一部組合員が9月28日にNPO法人「輪島朝市」を設立した。同NPO役員は取材に対し、「こちらが商標登録するかもしれないという理由だけで、進めるのはおかしい。総会で決めるべきだ」などと話した。

 小林氏が組合長の時に地域団体商標登録を目指していたことや、組合側に相談せずにNPO法人を設立した経緯から、「(NPO側が商標登録をすれば)輪島朝市の名前が使えなくなるかもしれない」と組合内で不安が広がっていた。

 商工会議所の担当者は「将来的には朝市組合で商標を管理できるよう検討を進めてほしい」と話した。

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