バス内に設置された端末。乗車時に顔を登録すると、一括決済や観光情報の取得に役立つ=白山市内

 白山市観光連盟などは4日までに、金沢と白山麓を結ぶ無料往復バス「白山ろくシャトル」の実証実験を始めた。白山麓地域を周遊するバスと、ホテルや観光施設などを顔認証で連携させた一括決済のシステムを構築し、観光振興や地域活性化への効果を検証する。広い白山麓エリアの観光を一体となって楽しめるツアーの開発や、既存の観光資源の活用に役立てる。

 バスは金沢駅を発着点とし、白山比咩神社や白峰、一里野、中宮温泉などを周遊する。車両に端末2台を設置し、乗車時に顔の登録を行うことができる。9月23日の運行開始からこれまでに約40人が利用し、4日は金沢駅から2人が山麓の旅を楽しんだ。

 白山麓のホテルや観光施設にも同様の顔認証システムを導入し、ホテルのチェックイン時にクレジットカードとひも付けすると、顔認証で一括決済が可能になる。現在、白峰地区を中心に10軒前後の店舗でシステムを導入しており、他地域にも順次広げていく。

 利用者のデータやアンケートをもとに、白山麓地域で需要のある観光資源を探り、体験型事業やアプリの開発などにつなげる。

 バスの定員は27人で、無料運行は来年1月まで。午前9時半に金沢駅を出発し、毎週火曜は運休する。市観光連盟の特設サイトなどで前日午後5時までに予約を受け付ける。

 実証実験は、同連盟のほか、金沢工大やホテル管理システム開発販売の「スマートホテルソリューションズ」(東京)などが参加しており、観光庁の事業採択を受けている。

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