短編映画の撮影を進める生徒や住民=南砺市田向の流刑小屋

 11月3日、一般公開 南砺・地域づくり協

 南砺市平地域づくり協議会は、南砺平高の協力を得て、地域の魅力を発信する短編映画の製作を進めている。生徒が監督や主演を務め、同市田向の県文化財の流刑小屋や、相倉合掌造り集落の合掌家屋を舞台に、高校生が200年前にタイムスリップした物語を繰り広げる。30日の同校学園祭で上演、11月3日の平文化芸能祭で一般公開した後、動画投稿サイトで全国に紹介する。

 映画では、南砺平高郷土芸能部の次期部長で部活動に悩みを抱える女子生徒が、200年前の加賀藩の流刑人と時代を超えて入れ替わり、当時の住民と交流しながら成長する姿が描かれる。現代を訪れた流刑人は、五箇山民謡に取り組む心構えを高校生に伝える。

 シナリオは、3年生が「総合的な探究の時間」の一環として仕上げた。生徒5人と教諭、住民の計10人が主要な出演者となり、このほか生徒がエキストラとして出演する。

 映画製作には県補助金を活用しており、上映時間は約30分間とする予定。平地域担当の市地域おこし協力隊員・林賢二さん(35)が、ドキュメンタリー映画の撮影などに取り組んできた技術と経験を生かし、映画製作を指導している。

 3日は流刑小屋でロケが行われ、小屋に捕らわれた女子生徒と住民の触れ合いを撮影した。相倉での撮影は既に終えており、合掌家屋1軒を貸し切りにしたほか、評価額500万円のびょうぶや、約100年前の着物を使った。

 主演の沼口緑さん(2年)は「せりふを覚えるのが苦手なので、撮影に迷惑を掛けないよう頑張る」と笑顔を見せた。監督の中川瞬飛(しゅんと)さん(同)は「撮影が良かったかどうかを判断するのが難しい。映画を通じて平のことを大勢に知ってもらいたい」と意気込んでいる。

無断転載・複製を禁じます