上野さんが開発した輪島塗のレコードプレーヤー=輪島市内

 輪島塗職人の上野芳和さん(50)=輪島市三井町中=が2日までに、輪島塗のアナログレコードプレーヤーを考案した。アテ材で作った筐体(きょうたい)に「布着せ」や地(じ)の粉(こ)(珪藻土(けいそうど))を混ぜた漆による下地塗りなどを施すことで振動を抑える効果を高め、音質を向上させた。

 上野さんはオーディオ好きが高じ、2002年に輪島塗のスピーカーを開発した。一般的な筐体は木質チップを固めたボードと化学塗料などで作られ、輪島塗に変えることで質感や音質がよりよくなるという。

 筐体に愛好家の間で名機と呼ばれるケンウッド製のプレーヤー「KP―1100」と「KP―9010」を装着して使う。1台12万~15万円(税込み)で、オーダーメードにも対応する。市内の輪島工房長屋で3日まで試聴会を開き、その後は同所で展示する。

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