観測された蜃気楼=29日午後3時59分、魚津沖の富山湾(魚津埋没林博物館提供)

 魚津沖の富山湾で29日、今年38回目の春型(上位)蜃気楼(しんきろう)が観測された。9月の観測は2年ぶりとなる。年間の観測数は統計データが残る1992年以降で2番目に多くなっており、魚津蜃気楼研究会の野村英樹会長(56)は「蜃気楼は気象条件さえそろえば一年中観測できる。今後も期待したい」と話している。

 魚津埋没林博物館(魚津市)によると、午後3時50分ごろから同4時20分ごろにかけ、射水市の新湊大橋の橋桁に伸び上がりや変形が確認された。鮮明度は下から2番目のDだった。

 大型で非常に強い台風16号の接近に伴い、上空の気温が上昇したことで寒暖差が生まれ、出現したとみられる。

 春型蜃気楼は例年3~7月ごろを中心に出現し、今年は観測史上最も早い2月13日に1回目の出現が確認された。8月には4回観測され、同月としては過去最多となった。9月の蜃気楼は近年では2018、19年に観測されているという。これまで最も多く観測されたのは18年の42回となっている。

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