ミニボートに潜む危険性について実験した動画

27日に氷見市で転覆したミニボート(伏木海保提供)

  伏木海保、啓発強化で目光らせ 

 県内で今年、ミニボートによる海難事故が相次いでいる。27日にも氷見市女良(めら)漁港沖でミニボートが転覆して男性が海に転落する事故が起きた。発生件数は例年3件以下で推移していたが、28日時点で7件を数え、すでにデータが残る2005年以降で過去最多になった。免許が不要で初心者も気軽に楽しめることに加え、コロナ禍で密を避けられるレジャーとして人気が高まっており、事故多発に危機感を募らせる伏木海上保安部は啓発活動を強めている。

 伏木海保によると、今年発生した7件のうち3件はボートが転覆する事故で、船上で立ち上がったことや悪天候による浸水が原因だった。ミニボートは小型で軽いことから風や波の影響を受けやすく、波が穏やかでも不安定で揺れやすい。海中に転落した場合、ボートに戻ろうとしても船体が傾いて難しいという。

 こうした状況に、伏木海保も手をこまぬいているわけではない。5月に「ミニボート海難ゼロ対策室」を設置して啓発を強化。7月にはミニボートに潜む危険性を検証する実験に取り組み、船上で立ち上がった場合や船体の片側に重心が偏った場合などの状態を撮影し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で紹介した。

 同海保は秋の行楽シーズンに合わせ、管内の巡回活動や啓発チラシ配りを進めている。山本康浩交通課長は「気象を考えて迷うのであれば出航を控えてほしい。そして、船上では立ち上がってはいけないことを覚えておいてほしい」と呼び掛けている。

 ★ミニボート 全長3メートル未満で、推進機関の出力が1・5キロワット(約2馬力)未満の船舶。操縦免許や船の検査が不要で運びやすいことから、釣りなどのレジャーで愛用されている。

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