寳達町長(左)らとともに協定書に調印する北國新聞販売店主=28日午前9時10分、宝達志水町役場

 宝達志水町と町内の北國新聞販売店4店は28日、災害情報の通報や高齢者の見守り、犯罪の未然防止などに関する連携協定を結んだ。今年1月、暴風雪に伴う集落孤立を配達員が通報したのがきっかけ。北國新聞は町内のほぼ全域を配達エリアとしており、販売店はきめ細かな日頃の活動で得た情報を町と共有し、住民の安全安心につなげる。

 協定は宝達志水町と、北國新聞押水南部販売所、押水販売所、押水西部販売所、北國新聞販売志雄営業所が締結した。子どもや高齢者の見守り、不審者情報の提供、道路損傷や害獣発見時の町への通報、倒壊する恐れがある空き家の情報提供、ドライブレコーダーを活用した犯罪防止や振り込め詐欺などの被害防止などを柱とする。

 今回の協定締結は、今年1月の暴風雪で山間部を中心に倒木が頻発し、集落の孤立が各地で発生していることを、志雄営業所の西塔正樹さん(65)が確認。徒歩で配達しながら災害の状況を見て、切迫した事態を町へ通報し続けたのがきっかけとなった。

 28日は宝達志水町役場で調印式が行われた。寳達典久町長は、1月の暴風雪を振り返り「毎朝毎夕新聞を配達していただいている皆さんは、地域の状況をよく把握されている。安全なまちづくりにご協力をたまわりたい」とあいさつ。北國新聞販売店の所長4人を代表して押水南部販売所の井上和良所長が、西塔さんの活動に触れながら「毎日の配達を通じ、地域の方々が『住んで良かった』と思えるまちづくりに役立ちたい」と話した。

無断転載・複製を禁じます