県内外から注文が増えている結納飾り=金沢市野町1丁目

 金沢市野町1丁目の「津田水引折型」で加賀水引細工の結納飾りの注文が急増している。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、結納や結婚式で人が集まることへの警戒感が薄れたのが一因とみられる。昨年はほとんどなかった注文が8月中旬から増え始め、職人らが全国への発送準備に追われている。

 結納飾りは例年、婚礼シーズンの春や秋によく売れる。コロナ前は週に20~30件ほどの注文を受けることもあったが、感染拡大に伴い激減。昨年の春秋、今春はほとんどゼロだった。

 旧盆以降に問い合わせが増え始め、9月に入って20件の注文を受けた。同店は結納品を求める親世代の接種が進んだことなどが影響したとみている。

 昨年入籍し、結婚式を挙げられなかった人からの注文も多い。接種を機に、取りやめた式を挙げようとする動きがあるとみられる。4代目店主の津田宏さん(65)は「少しずつ元に戻り始め、安心した」と話した。

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