ドラフト指名を待つ金沢学院大の長谷川(左)と松井=金沢学院大グラウンド

 穴水出身151キロ右腕 松井に11球団関心

 技巧派の救援 左腕長谷川は下位候補  

 プロ野球のドラフト会議(10月11日)まで3週間を切った。県内の高校・大学から4人がプロ志望届を提出し、金沢学院大野球部では4年生投手の二枚看板が「運命の1日」を待つ。最速151キロ右腕のエース松井友(とも)飛(たか)と2019年侍ジャパン大学代表候補で技巧派の救援左腕・長谷川威展(たけひろ)。同大出身のプロ選手は過去1人で、現役学生の指名となれば初の快挙となる。

 松井は穴水町出身で、190センチ・86キロ、右投げ・右打ち。穴水高時代は未勝利で、大学に入って力を伸ばした。昨年11月からウエイトトレーニングで強化し、体重は約8キロ増えた。8月のオープン戦・伏木海陸運送戦で初めて150キロをマークして以降、安定的に150キロ台を投げ込むなど伸びしろは十分だ。

 「北陸ナンバーワン右腕」の呼び声が高く、プロ球団がドラフト指名の可能性がある選手に送る調査書は11球団から届いており、上位指名の期待も高い。

 穴水町出身のプロは、西武3年目の牧野翔矢捕手(遊学館高OB、18年・5位)がいる。ドラフト当日が自身の22歳の誕生日である松井は「就職を勧めていた両親も、今は見守ってくれている。プロになって家族へ恩返ししたい。ストレートはプロでも通用する自信がある。指名されれば、どこの球団でも行く」と決意を示した。

 長谷川は、さいたま市出身、178センチ・81キロ、左投げ・左打ち。サイドスローからのスライダーは切れ味鋭く、ストレートは140キロ台後半を誇る。19年11月には、セ・リーグ新人王レースを争うDeNA・牧秀悟内野手=中大OB=や阪神・佐藤輝明内野手=近大OB=と侍ジャパン代表候補合宿に参加し、佐藤を得意のスライダーで空振り三振に仕留めたことも「自信になった」という。

 花咲徳栄(はなさきとくはる)高時代、チームは夏の甲子園で優勝したが、自身はメンバーに残れずスタンドで応援した。悔しさを糧に歩んできた大学生活を振り返り「チームメートや指導者に恵まれ、他の大学ではここまで成長できなかった」と言い切る。

 6人きょうだいの4番目。長谷川は「中学時代は自転車で1時間半かかる遠いグラウンドだったが、母はどんなに忙しくても車で送り迎えしてくれた」と感謝し、プロ入りを熱望する。某スカウトは「左サイド投手の需要はある」と下位候補に挙げた。

 金沢学院大から石川ミリオンスターズを経て、巨人(15年・育成8位)で2年プレーした長谷川潤さん(30)=東京都出身=は現在、大学にコーチとして戻って2投手の成長を支えてきた。長谷川さんは「プロは厳しい世界だが、松井も長谷川も力はある」と評し、角尾貴宏監督は「チームを引っ張ってきた二枚看板が一緒に指名されることを願うだけ」と語った。

 高校生は東出と森林がプロ志望

 高校生では、小松大谷3年の東出直也捕手と津幡高3年の森林秀匡投手がプロ志望届を提出している。

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