献血に協力する人=16日、金沢市袋町の献血ルーム「ル・キューブ」

  1万8269人 センター、善意に感謝

 コロナ下で全国的に血液不足が懸念される中、石川県内では4~8月の献血者が1万8269人と、目標を613人上回った。県赤十字血液センターは、過去の献血者への協力の呼び掛けや、中止となった街頭献血の代替会場を早めに確保するといった対策が影響したとみている。県内では昨年度も目標を上回る献血者が訪れており、担当者は県民の善意に感謝している。

 県内の献血は、金沢市内2カ所の献血ルームと移動採血車を使った街頭献血が2本柱となる。集まった血液は主に病気の治療や輸血のための血液製剤をつくるのに使われる。

 県赤十字血液センターによると、今年度の県内の献血者は昨年度に続き、全ての月で目標数を上回っている。8月は3573人の計画だったのに対し、3628人が協力した。

 コロナの感染拡大を受け、全国では大都市部を中心に献血者の確保に苦戦している。石川を含む東海北陸地域全体では、7、8月の2カ月間で400ミリリットルの必要人数6万2400人に対し、約3千人が不足した。企業や学校などの街頭献血が中止となったことが影響したとみられる。

 石川でも昨年度は約60件が中止となり、今年度もキャンセルが見られる。しかし、センターは代わりに移動採血車を派遣する場所を探すため、ショッピングセンターや自治体などに依頼し、必要な血液の確保に努めている。

 石川で必要な献血者を確保できている理由について、センターの担当者は「石川は習慣として献血を行う人が比較的多い」と指摘する。金沢市袋町の献血ルーム「ル・キューブ」を訪れた市内の女性(21)は「コロナ下でも定期的に献血している。少しでも社会に貢献できているようでうれしい」と話した。

  「継続的な協力を」

 センターによると、血液製剤は血小板で4日間、赤血球で21日間の有効期限があり、期限を過ぎると研究用以外は廃棄される。必要数を確保できない地域に送られる場合もある。一時期に献血者が急増すると、安定供給に支障が出る恐れがあり、担当者は「善意を無駄にしないためにも、偏ることのない継続的な協力をお願いしたい」と求めている。

  ワクチン接種後48時間後に可能

 センターによると、新型コロナウイルスのワクチン(ファイザー社製、モデルナ社製)を接種した人も接種から48時間以上経過すれば献血できる。

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