好太郎の幻想的な作品に見入る来場者=砺波市美術館

 砺波市美術館で開催中の「貝殻旅行-三岸好太郎・節子展-」(同美術館、富山新聞社、北國新聞社主催)は19日、会期中最初の日曜を迎えた。独自の詩情世界を描き続け、31歳で亡くなった好太郎と女流画家の先駆けとして苦難の道を切り開いた節子の作品82点が展示され、夫婦や家族連れが唯一無二の洋画家夫婦の才能を楽しんだ。

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  県内外から愛好者「2人の人生魅力的」

 札幌市出身の好太郎と愛知県一宮市出身の節子の代表作をそろえた北陸初の2人展。愛し、ぶつかり合った波乱の人生をたどりながら、2人の絵画表現の変遷を紹介した。

 石川県内灘町西荒屋の河合良成さん(62)と美紀さん(57)夫婦は「節子の花の色彩が印象に残った」とじっくり見入った。両親と鑑賞した金沢市西小3年の米谷春広君は「絵を習っており、好太郎の『海洋を渡る蝶(ちょう)』の海と空の色がとてもきれいだった」と感動した。妻と訪れた黒部市立野の鮫沢祐二さん(63)は「節子のファンで過去に一宮市三岸節子記念美術館に足を運んだことがあるが、夫婦の人生の物語も魅力的だ」と語った。

 好太郎の蝶と貝殻を題材にした素描集や節子が作品に描いた壺(つぼ)、八角形のテーブルなど2人の愛蔵品9点も関心を集めた。会期は11月7日まで。入場料は一般900円、18歳以下無料。

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