観光客でにぎわう北陸新幹線の改札口=18日午前11時10分、金沢駅

突風で屋根の瓦などが飛ばされた住宅=18日午後1時9分、和歌山県美浜町(共同通信社ヘリから)

 3連休初日の18日、石川県内は台風14号の影響で午前中を中心に雨が降った。台風の進路が南寄りとなったため、激しく降ることはなく、風雨被害は確認されなかった。新型コロナ対応のまん延防止等重点措置の期間が延長されて初の週末を迎えた金沢市には、連休を楽しもうと観光客が続々と訪れた。

 16日に震度5弱の地震があった珠洲市では土砂災害などは起きなかった。開催中の奥能登国際芸術祭2020+(プラス)(北國新聞社特別協力)は4会場が終日休止となり、輪島港と舳倉島(へぐらじま)を結ぶ定期船は欠航となった。

 JR西日本は北陸線の特急「サンダーバード」上下線16本を米原経由に変更し、最大約40分の遅れが出た。

 午後6時までの日降水量は輪島市三井32・5ミリ、志賀32・0ミリ、加賀菅谷26・0ミリなどだった。19日の県内は次第に高気圧に覆われ、曇りから晴れになる見込み。

 金沢駅には観光客らが北陸新幹線などで次々と到着し、ひがし茶屋街や近江町市場に繰り出して買い物などを楽しんだ。兵庫県から訪れた会社員杢谷(もくたに)沙知さん(28)は「ワクチンを2回打ち終わったこともあり、3連休を利用して遠出した。目当ての海鮮丼が食べられて満足」と話した。

 NTTドコモがまとめた18日午後3時時点の金沢駅の人出は、感染拡大前比で42・8%減となり、47・6%減だった前週土曜の11日より増加した。

  台風異例の西日本横断 全国で7人けが、大雨警戒続く

 九州に上陸した台風14号は18日午後3時、静岡県沖の太平洋で温帯低気圧に変わった。午前0時すぎに松山市付近、午前6時すぎには和歌山県有田市付近に再上陸。西日本を東に進んで横断する異例のコースをたどった。低気圧は19日にかけて伊豆諸島付近を通過する見込みで、関東甲信は19日早朝にかけて大雨の恐れが続く。気象庁は災害に警戒を呼び掛けた。

 総務省消防庁などによると、これまでに和歌山、福岡、佐賀、長崎、沖縄の各県で7人が負傷した。このうち和歌山県美浜町では18日未明に竜巻の可能性が高い突風が吹いて住宅約50軒の屋根瓦が飛ぶなどし、割れた窓ガラスで小学5年の男児(11)がけがをした。

 他に高知県黒潮町の川岸で17日夜に自宅を出て行方不明だった60代の女性が遺体で見つかり、増水した川に流されたとみて県警が調べている。

 気象庁によると、温帯低気圧や前線の影響で暖かく湿った空気が流れ込み、関東甲信では19日夕方までの24時間に多い所で120ミリの雨が降る可能性があるとしている。

 日本付近の台風は偏西風の影響を受けて北東に進むことが多い。一方、14号は北日本上空の偏西風に到達せず、その南側を吹く西風に押されて東に進んだとみられる。

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