AIや顔認証技術により手ぶらで買い物ができる無人店舗=金沢市入江2丁目のダイワ通信テクニカルセンター

 防犯カメラの開発を手掛けるダイワ通信(金沢市)は16日までに、顔認証によって決済できる「無人店舗システム」を開発した。あらかじめ顔とクレジットカードの情報を専用アプリに登録すれは、誰でも利用できる国内初のシステムで、客は欲しい商品を手に持ち、レジを通ることなく店を後にできる。過疎地域のコンビニエンスストアや薬局などを中心として年度内に10店舗への導入を目指す。

 ダイワ通信によると、国内で試験的に運営されている無人店舗は、従業員の代わりに客自らが決済するセルフレジ形式が大半だ。客が商品を持って外に出るだけで決済が完了するシステムは国内初という。

  石川、富山で計画

 年度内に石川、富山県内の大学の売店やドラッグストアなど10店舗での実用化を計画する。能登など過疎化が進む地域での新規出店や、空き店舗が目立つ商店街での展開が期待される。

 無人店舗システム「モッテケ」は、利用者が専用アプリに顔写真とクレジットカードを登録。入店時に認証端末に顔を近づけると、入口のゲートが開く。

 店内には多数のカメラと特殊センサーが付いた棚が設置されており、誰がどの商品を手に取ったかが分かる。店を出た時点でクレジットカードから代金が引き落とされるため、商品が盗まれる恐れもないという。

 人手が必要になるのは、商品の補充のみ。管理者専用アプリで店内の在庫数や取引情報をリアルタイムで把握できるため、業務の効率化にもつながる。

 同社の主力商品の一つである体温検知機能付き顔認証端末を活用し、37・5度以上の発熱や、マスクを着用していない人を検知するとゲートを開けないなどの条件を設定できる。

 金沢市入江2丁目の同社テクニカルセンターで、従業員向けの実証店舗を設け、今月中に利用を始める。従業員が実際に使うことで、消費者と店舗運営の目線で検証を重ねていく。

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