44カ国でも手続き

 石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」の海外流出防止へ、県はルビーロマンを輸出しているシンガポール、香港、台湾の各政府に商標の取得を出願した。手続きが順調に進めば2~3年後には取得できる見通し。さらに今後の輸出先となりうる東南アジア、中東、欧米などの44カ国でも商標取得の手続きに入っており、石川が誇るブランド食材の保護に取り組む。

 16日本会議を再開した県議会一般質問で不破大仁氏(自民)が尋ねた。

 国産ブランド食材を巡っては、種苗の海外流出が問題となっており、海外の市場で高い評価を受けるルビーロマンも中国や韓国で流出が疑われる事例があった。こうした問題を受け、県は商標取得に乗り出した。

 商標を得た国では、県の承諾を得ないと「ルビーロマン」という名前で商品を売ることができなくなり、ブランドの保護につながる。仮にルビーロマンと称して販売する事業者がいれば、その国・地域の法律に基づいて提訴することなどが可能となる。

 4月にシンガポール、香港で、6月に台湾で出願したのに加え、手続きに着手した44カ国は富裕層が多く、今後輸出先として見込まれることから、将来を見据えて商標取得を目指す。

 谷本正憲知事は、他のブランド食材も将来の輸出の可能性を見極めながら商標取得を検討するとし、「こうした取り組みを通じて、特色あるブランド農林水産物の海外戦略を一層推進していきたい」と述べた。

  コロナ収束後に確認

 ルビーロマンが韓国で流出しているとの情報について、谷本知事は報道陣の取材に対し、コロナ禍のため現地で確認することは難しいとした上で「いたずらに刺激するのはいけないと弁護士からも聞いている。いずれ往来ができるようになれば手に入るので、そこで品質を調べればすぐに本物か分かる」と述べた。

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