天性の美貌と優れた舞や歌の才能を持ち、平清盛の寵愛(ちょうあい)を受けた白拍子(しらびょうし)「仏御前(ほとけごぜん)」をしのぶ御前様祭りが16日、出身地とされる小松市原町で営まれる。当日、仏御前尊像を安置する林成人さん(72)方の仏間で、「白拍子の舞」を奉納する地元の女子中学生2人は11日、同町会館で最終稽古に臨み、本番と同じ衣装で手足の運びなどを確認した。

 踊り手は町内在住の三上史妃さん(芦城中2年)と林春花さん(中海中2年)が務める。11日夜の稽古では、赤の長ばかまに白い装束「水干(すいかん)」、立烏帽子(たちえぼし)、太刀を身に着け、同町文化財保存会員の手ほどきで、扇を手に舞の練習を繰り返した。

 三上さんは「本番は緊張するかもしれないけど、踊りを忘れないよう頑張りたい」と真剣な面持ちで話し、林さんは「きりっとした表情で踊り、仏御前の認知度を高めたい」と意気込んだ。

 例年は9月に御前様祭りと合わせて、会館でイベント「座・白拍子」(本社後援)が行われるが、新型コロナで昨年はいずれも中止した。今年は舞を奉納する御前様祭りのみ、2年ぶりに営み、伝統を受け継ぐ。


 

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