事業者に支援図る

 富山県内の宿泊施設で、新型コロナウイルスの感染が急拡大した8月に宿泊予約のキャンセルが少なくとも4万人分あったことが7日、分かった。新型コロナに対する県の「感染拡大特別警報」が出た後や、県独自の警戒レベル引き上げ後に多くのキャンセルが発生した。県は感染拡大の収束後、夏場の観光需要を失った事業者に対して速やかな支援を図る。

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  県議会地方創生産業委で回答

 同日の県議会地方創生産業委員会で、大門良輔氏(自民)の質問に山下章子観光戦略課長が答えた。

 警戒レベルが8月16日に最高の「ステージ3」に引き上げられた影響について、県は県内宿泊事業者に緊急アンケートを実施した。回答した40施設では宿泊予約について、県が感染拡大特別警報を出した8月10日から15日までに1万5千人分、16日から31日までに2万5千人分のキャンセルの申し出があった。事業者からは「今後の見通しが立たない」「感染が早く落ち着いてほしい」などの声が寄せられた。

 宿泊者数は42施設から回答があり、コロナ禍となる前の2019年比で7月は33・6%減、8月は45・7%減だった。特に「ステージ3」となった8月後半は8月前半と比べて半減するなど厳しい状況となった。

 県側は「ステージ3」への移行に伴い、8月16日から停止している県民向け観光キャンペーンについて、警戒レベルが「ステージ2」に引き下げられた段階で再開する方針やキャンペーンの期間を12月末までに延長したことをあらためて説明。感染拡大収束後を見据えた取り組みとして、県ホテル・旅館生活衛生同業組合が新型コロナの感染防止対策を実施した宿泊施設を認証する制度で、8月末までに248施設が申請し、121施設が訪問審査を受けたことも紹介した。

 県民向け観光キャンペーンの宿泊割り引きについて、停止前の8月15日までに1枚2千円分を半額の千円で売るプレミアム宿泊券はコンビニで24万7620枚、旅行会社で20万9900枚が販売されたことや、日帰り旅行を半額で楽しめる企画は2万9602人が利用し、割り引き額は計1億948万円に達していることが報告された。

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