多彩な販売や体験のブースが並んだイベント=かほく市高松

 かほく市高松にオープンしたイベントカフェ「Chocotto(ちょこっと)」が、コロナ禍で発表の機会が減っている作家らから好評を得ている。店主の沖野初美さん(48)が実家の撚糸(ねんし)工場を改装し、展示会場として貸し出している。出展者のつながりから次の催しが決まるケースもあり、沖野さんは「新型コロナで身動きが取りづらい作家らに居場所を提供したい」と意気込んでいる。

 沖野さんによると、実家の撚糸工場は約20年前から稼働しておらず、取り壊される予定だったという。それでも「(工場を)失いたくなかった」との沖野さんの思いは強く、「人の集える場所にしたい」と建物を改装し、昨年2月に初のイベントカフェを開いた。

 その後、新型コロナによるイベント自粛が相次いだ。沖野さんは活動の機会を失った作家からの要望を受け、定期的にイベントや体験教室を開くことで、作家同士の交流を創出できる場所にしようと考えた。

 「ちょこらぼ」と名付けた販売・体験イベントではこれまでに、筆文字や塗り絵セラピーなど各分野の作家、講師らが専門のブースを出展した。

 5日開かれた「ちょこらぼ」(北國新聞社後援)にはアクセサリーやマッサージなどのブースが並んだ。来店客は樹脂製の葉脈標本アクセサリーや桜貝のイヤリングなど手作り雑貨を手に取り、マッサージで体をほぐした。タロット占いやフラワーアレンジメントの制作体験も楽しんだ。

 沖野さんは「不特定多数の人が来るイベントと違い、なるべく知り合い同士でちょっと楽しめるような気軽な催しを今後も企画したい」と語った。

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