華やかな花火に彩られた劇団SCOTの舞台=南砺市の富山県利賀芸術公園

あいさつに立った劇団SCOT主宰の演出家・鈴木忠志氏

 南砺市利賀地域を拠点とする世界的な演出家鈴木忠志さん主宰の劇団SCOTは4日、同市の富山県利賀芸術公園で2日目を迎えた演劇祭「SCOTサマー・シーズン」に登場した。日本について考えさせる名物劇「世界の果てからこんにちは」のⅠとⅡを上演し、コロナ禍の今こそ作品に込めた思いを伝えようと熱演を繰り広げ、利賀で守り続ける演劇の灯を今年もきらめかせた。

  熱演に花火が彩り

 世界の果てからこんにちはⅠは、夜の野外劇場で演じられた。日本人を批評的な視点でとらえた舞台が日本の歌やユーモアを交えて繰り広げられ、多彩な花火が迫力と彩りを添えた。世界の果てからこんにちはⅡは利賀大山房で上演され「今日の日本に明日は勝つ」というメッセージを伝えた。

 劇団SCOTは1976(昭和51)年に利賀へ拠点を移して活動を続けている。国際的に注目を浴び、利賀は2019年に国際演劇祭「シアター・オリンピックス」の舞台となった。20年からは畑作に取り組み、地方で活動する劇団の新たな生活様式を全国に示している。

 今年の演劇祭は、コロナ禍のため日程を10日間から3日間に「凝縮」し、感染対策を徹底しながら開催継続にこだわった。

 野外劇場であいさつに立った鈴木さんは「日本の将来のためにも絶対に消してはいけないともしびが、文化にもある。とにかく頑張っていく」と意欲を述べ、観客の拍手を浴びた。田中幹夫市長も鑑賞した。

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