かほく市内の小中学校の給食で提供される県産高級ブドウ「ルビーロマン」=2020年8月、同市内

 かほく市内の全9小中学校の給食に県産高級ブドウ「ルビーロマン」が初めて登場する。2日に3中学校、3日に6小学校でそれぞれ提供され、児童生徒約2800人が1粒ずつ味わう。地元で生まれた貴重な「赤い宝石」を大勢の子どもたちに堪能してもらい、ふるさとの特産物に親しむきっかけにする。

 地産地消の大切さを伝えるため、市が今年4月に始めた「ふるさと給食」の一環で提供する。小中学校では月1回、「ふるさと給食の日」が設けられており、これまでに地元産の豚肉「豚輝(トンキー)」や古代米、高松ぶどうなどを使ったメニューが並んできた。

 市は高級ブドウとして知名度が高まっているルビーロマンを給食で提供するため、市内の生産者やJA石川かほくの協力を得て、児童生徒に加えて、教職員の分も含めて確保した。市内で生産されたキクラゲのサラダや豚輝のトマトカレーと一緒に提供する。

 ルビーロマンは、かほく市にある県砂丘地農業試験場が1994(平成6)年から開発に着手し、14年の歳月を費やして完成。2008年に出荷が始まった。 宝石のルビーのような赤色の粒と口いっぱいに広がる爽やかな甘みが特長で、今年の初競りでは台湾で富裕層向けスーパーを運営する台湾出身の経営者によって過去最高の1房140万円で競り落とされた。

 市の担当者は「ルビーロマンは育てるまでに大変な手間暇が掛かる。子どもたちには生産者への感謝を忘れず味わってほしい」と話した。

 生産者も喜び

 県内の生産者でつくるルビーロマン研究会の大田昇会長は「地元で育てたブドウを地元の子どもたちが食べてくれるのは、生産者としてうれしい」と語った。

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