御輿を展示するあすなろ会のメンバー=加賀市片山津温泉の湯の曲輪ひろば

 加賀市片山津温泉の45歳以下の青年有志でつくる「片山津温泉あすなろ会」は19日までに、夏の「湯のまつり」で披露していた「源平勝負御輿(みこし)」を制作し、同市の湯の曲輪ひろばに展示した。まつりは新型コロナの影響で2年連続で祭事のみとなったが、御輿の組み立て技術を継承するとともに、訪れた地域住民にまつりの雰囲気を味わってもらう。

 御輿は縦5メートル、横4メートルの台の上に俵10個を載せてある。毎年8月の湯のまつりでは、若衆が平家と源氏方に分かれて2基を担いで勇壮に練り歩き、クライマックスでは俵の中の宝木(しんぎ)を取り合う合戦を繰り広げていた。

 御輿は、あすなろ会が代々、板と木の棒を縄でくくり、釘などの金物は使わずに組み立ててきた。コロナで休止が続き、独自の制作方法が忘れられてしまう懸念があったため、今回、展示用の御輿をつくることにした。22日ごろまで広場に設置する。

 あすなろ会の岡田哲也会長(44)は「われわれが卒業した後も後輩に継承し、再びまつりで御輿が見られる日が来てほしい」と期待を込めた。

無断転載・複製を禁じます