石川県は18日、県内で新たに新型コロナウイルス感染者90人を確認し、県内の職場2カ所でクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。クラスターは通算95例目となる。県によると、8月に発生した12件のクラスターのうち、職場クラスターが7件に上り、県は各事業所にさらなる感染対策を求めている。感染者は累計で6465人となった。

 新たに感染したのは、金沢、白山、小松、能美、野々市、七尾、かほく、津幡、内灘の各市町と県外在住の10歳未満~70代の男女。年代別では40代が23人と最も多く、次いで20代の18人、10代の14人、30代と50代の各12人などと続いた。

 新規感染者のうち、県内の事業所で新たに従業員4人の感染を確認。既に判明している感染者と合わせて11人となり、県は職場17例目のクラスターと認定した。県によると、従業員が休憩室や喫煙所でマスクを外す場面があったという。

 別の事業所は酒類提供をしないカウンターサービスの飲食店。これまで感染者の疫学的調査の結果、従業員ら6人の陽性が判明。県は職場18例目のクラスターとの認識を示した。県によると、休憩室を複数人で利用する場面があり、店内では十分な距離が確保されず、店内で従業員の感染が広がったとみられる。

 このほか新規感染者のうち、既に判明しているクラスターの関連では、JR西日本金沢支社関係が4人、金沢市中央卸売市場関係が3人、会食関係が2人、職場16例目関係が4人。感染者の濃厚接触者または接触者が34人で、残る39人の感染経路が分かっていない。

 県内で18日午前10時までに1214件の検査結果が報告された。

 県内の療養者は769人(前日比28人増)で、うち重症者は前日と同じ9人。自宅療養が246人(前日比17人減)と最も多く、入院が233人(同3人増)、宿泊療養が115人(同8人増)などとなっている。

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