富山県は13日、県内で新型コロナウイルス感染者63人を確認したと発表した。富山市の会社事務所と立山町の社員寮でそれぞれ5人以上の感染が判明し、県と市は県内41、42例目のクラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。
入院者数は前日比15人増の220人で過去最多を更新した。うち重症者は前日より1人減の7人。感染力が強いとされるインド由来のデルタ株の疑いがある変異株は新たに28人から確認され、累計269人となった。
新規感染者は富山、高岡、射水、南砺、砺波、氷見、魚津、黒部、滑川、上市の各市町と東京都、神奈川県、岐阜県、県外在住の10歳未満~70代の男女。症状別では中等症2人、軽症57人、無症状は4人。
富山市内の事務所クラスターでは、新規感染者2人を含め6人が感染した。市によると、従業員のマスクの着用が徹底されていなかった。市は同じフロアで働いていた7人を検査している。
立山町内の寮クラスターでは新規感染者1人を含む5人が陽性。県によると、寮内ではマスク着用が徹底されておらず、食堂などの共有スペースで感染が広がったとみられる。寮には12人が入居しており、他の7人は検査で陰性だった。
県内の感染者は累計で2829人(うちアルファ株180人、デルタ株19人)となった。
無断転載・複製を禁じます