富山県は5日午前0時から、県内での新型コロナウイルス感染拡大を受け、県独自の警戒レベルを最も低い「ステージ1」から「ステージ2」に引き上げる。夜間の外出で2時間以上の飲食自粛を要請し、帰省を含め県境をまたぐ不要不急の移動自粛や同居家族以外との会食自粛を求める。

 新田八朗知事が3日、県庁で県医師会の馬瀬大助会長ら有識者と懇談後、対策本部会議を開き、引き上げを決めた。「2」への引き上げは4月23日以来、4回目。7月3日に「1」に引き下げたばかりで、過去最短での引き上げとなる。

 新田知事は、緊急事態宣言や石川県などまん延防止等重点措置の対象地域からの来県は特に慎重に検討してほしいとし、来県する場合も家族や友人との会食は控え、ホテルなどに宿泊するよう求めた。

  県内3割デルタ株、自宅でも間仕切り

 県内では新規感染者の3割が感染力の強いデルタ株に置き換わっていると説明。有識者の意見を受けた対策として、感染防止対策を徹底していない施設や飲食店の出入り自粛を訴え、自宅で会食する場合も間仕切りなどの対策を徹底するよう新たに呼び掛けた。

  観光キャンペーン、イート事業は継続

 ステージ2でも、県民向けの宿泊割引などの観光キャンペーンや「Go To イート」は継続する。対策を徹底している宿泊施設が増加し、クラスター(感染者集団)発生事例もないことから、宿泊割引の対象者は変更しない。施設での飲食提供は同居家族以外は4人以下で短時間とすることを要請する。イートはテークアウトやデリバリーでの利用を推奨する。

 新田知事は、7月の県内の感染者266人のうち60代以上は21人で、その大半がワクチン未接種だったとして効果を強調。最近の新規感染者の9割を占める50代以下に対して特に慎重な行動を呼び掛けた。

 このほか、新田知事は7月22日からの4連休で人流が増加し、感染が拡大した可能性が考えられるとした。感染拡大警報「富山アラート」を発出したタイミングが同28日だったことについては「適時適切に判断している」と述べた。

 感染が急拡大している地域を対象に、政府が入院対象を重症者らに限定する方針を決めたことについては、県は引き続き無症状でも入院の対象とする方針を示した。

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