パッカー車を使った剪定枝の回収実験を行う関係者=砺波市林

 砺波市は3日、屋敷林の剪定(せんてい)枝を、家庭ごみを収集するパッカー車で回収する実験を行った。市は散居村の景観保全のため、昨年度から軽トラックによる有料の戸別回収を実施。パッカー車は10倍に当たる約2トンの容量があり、効率的な回収が期待できる。課題を検証し、来年度以降の制度化を目指す。

 実験は、市の散居景観モデル地区である新屋敷地域で14世帯を対象に実施した。剪定したスギやサクラ、モミジなどの枝を12カ所の収集拠点に集め、ごみ収集企業の社員2人が4トンパッカー車で枝葉を回収し、南砺市の木材加工業者に運んだ。枝葉は堆肥に加工する。パッカー車が2往復して14世帯分を回収できた。

 作業を見守った鈴木正彦自治会長(65)は「野焼きが法律で原則禁止され、住民は屋敷林の剪定枝の処理に困っている。本格的に導入してもらえればありがたい」と話した。新屋敷景観まちづくり委員会代表の野澤敬さん(67)も「個人が軽トラックで運んでいた時より格段に便利だ」と期待した。

 市が市シルバー人材センターに委託する「剪定枝戸別回収実証実験」では、軽トラックが1回に運搬できる量は0・2トンにとどまり、利用者がそれ以上の回収を希望する時は2台分の料金が必要になる。市は剪定枝の有料リサイクルシステムの確立を目指しており、より安くて効率的な収集体制を検討している。

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