石川県は3日、県内で新たに新型コロナウイルス感染者85人を確認し、県内のカラオケ設備がある飲食店で通算85例目のクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。1人の感染を取り下げ、感染者の累計は5326人となった。県内の療養者は859人(前日比36人増)と最多を更新した。
新たに感染したのは、金沢、白山、小松、加賀、能美、野々市、七尾、かほく、内灘、志賀、中能登、能登の各市町在住の10歳未満~90歳以上の男女。
新規感染者のうち、七尾、志賀、中能登の20代~40代の男女5人は飲食店の経営者と従業員、利用客。県は飲食店22例目のクラスターと認定した。
県によると、店では手指消毒や換気などの感染対策を取っていたが、マスクをせずにカラオケで歌う場面があり、県はカラオケで飛沫が拡散して感染が広まったとみている。店は県の第三者認証を取得していなかったという。
このほか、かほく市の小規模多機能型居宅介護施設「かほくの郷」のクラスターで3人、職場クラスターで1人の陽性を確認。既に公表されている感染者の濃厚接触者または接触者が36人で、残る40人の感染経路が分かっていない。
県内では3日午前10時までに、417件の検査結果が報告された。
県内の療養者859人のうち、重症者は6人(前日比1人増)。療養状況では自宅療養が257人(前日比8人増)と最多を更新し、入院が232人(同14人増)、宿泊療養が151人(同9人減)などとなっている。3日から県内の病床を349床に増やした。