石川県は2日、10歳未満から90歳以上の56人が新型コロナウイルスに感染し、県内の福祉施設でクラスター(感染者集団)が確認されたと発表した。直近1週間の新規感染者数は前日比23人減の622人に改善したが、病床使用率は50・1%と6月1日以来のステージ4相当(50%以上)になった。累計は5242人。

 クラスターの福祉施設はかほく市の小規模多機能型居宅介護施設「かほくの郷」で、利用者と職員の計7人が陽性となった。施設を運営するエムプロジェクト(同)によると、県公表分に加えて、さらに利用者2人、職員1人の感染が新たに分かり、計10人に拡大した。

 同社によると、感染した利用者7人のうち6人はワクチンを2回接種していた。

  重症病床使用率は12・8%

 新規感染者56人のうち感染経路不明者は23人で、1週間の累計は320人と過去最多を更新した。中等症は2人にとどまり、重症病床使用率は12・8%(5人)と前日から変化はない。年代別では20代が最多の16人、60代以上は6人。

 自宅療養者は249人、療養者全体では828人といずれも過去最多。実際に運用する病床270床の使用率は80・7%となった。

  県立高などで感染者

 このほか県教委や各市教委、各市などによると、県立高に通う内灘町の女子生徒、金沢市立学校4校の子ども計5人、野々市市立中学に通う生徒1人が感染した。

 珠洲市の40代男性職員1人、金沢市谷口吉郎・吉生記念金沢建築館の委託職員1人、同市中央卸売市場に事務所のある事業者の従業員1人の陽性も確認された。

  金沢「まん延防止」開始で店に張り紙

 金沢市で2日、新型コロナ対応のまん延防止等重点措置の適用期間が始まった。市中心部では、営業時間の短縮や酒類提供の中止を知らせる張り紙を出す飲食店が目立った。

 石川県は期間中、市内の飲食店に午後8時までの時短と終日の酒類提供自粛を求める。要請に応じない場合は命令、過料を科すことが可能となる。

 金沢市に重点措置が適用されるのは、5月16日~6月13日以来2度目となる。県独自の対策として、白山、野々市両市の飲食店にも午後9時までの時短を要請する。酒類提供は午後8時までとする。要請に応じた店舗にはコロナ対応の改正特別措置法に基づき、協力金を支給する。

  時短の飲食店、県が見回り調査

 県は午後8時までの営業時間の短縮を要請している飲食店への見回り調査を始めた。市内約5千店舗が対象で、新型コロナの感染防止へ協力を求める。

 午後9時までの時短を求めている白山市の600店、野々市市の450店も見回る。

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