本店のスタジオで別の店舗の客と話すスタッフ=白山市鶴来本町2丁目

遠隔地にいるスタッフを映したアバター=同市月橋町

 コメヤ薬局(白山市)は2日までに、店内のモニターに従業員のアバター(分身)を映し出し、遠隔地から接客できるシステムを導入した。旗艦店である同市月橋町の月橋店など3店が対象となる。接客する薬剤師や登録販売者の移動の負担を減らす。同社は配置薬事業で、スタッフが各家庭を訪問している。顧客のスマートフォンとアバターのシステムを連動させて、訪問回数を減らすなど今後の可能性を探る。

  白山・月橋店など導入

 コメヤ薬局が導入したのは、ユーサイドユー(東京)の遠隔接客ツール「タイムレップ」。パソコンのカメラがスタッフの顔を認識し、アバターに見立てて店舗のモニターに映す。

 アバターは、スタッフのまばたきや表情を表現する。ボタンを押せば、手を振ったり、お辞儀したりする。ビデオ通話への切り替えもできる。

 コメヤ薬局は白山市鶴来本町2丁目の本店に、撮影拠点となるスタジオを設けた。月橋店のほか、金沢市小立野2丁目の小立野台店と、同市中村町のアピタ金沢店の3店にモニターを設け、本店から接客をする。

 遠隔での接客を担うのは薬剤師と登録販売者計4人で、マイクを通じて来店客に声を掛ける。

 7月25日に運用を始め、1日20~30人程度の来店客に対応している。特に子どもからの反応がよいという。接客の記録はパソコンに残し、どのような言葉で気付いてもらえたかや、商品に対する顧客の意見などをデータにする。

 1カ月ほど試験運用し、今後の展開を検討する。

 コメヤ薬局の配置薬を利用する顧客にQRコードを渡し、スマートフォンで読み取るとアバターが出てきて薬の減り方や体調を尋ねるというような使い方や、顧客の意見をメーカーに届けるサービスなどを想定している。

 コメヤ薬局の長基健人副社長は「単なる接客ツールではなく、新しい事業の可能性を感じている。まずは、お客さまに認知してもらいたい」と話した。

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