見つけた風船を手に、園児のメッセージや写真に目を通す水上さん=南砺市信末

 南砺市信末の水上成雄さん(82)は27日までに、自宅近くに所有する大麦畑で、金沢市朝霧台2丁目にある済美幼稚園の園児が飛ばした風船を拾った。風船には花の種が入った袋と園児の手紙が付いていた。同園に拾ったことを知らせた水上さんには園児から感謝の手紙が届き、県境を越えた心温まる交流が続いている。

  互いに感謝の手紙

 水上さんは3日、大麦畑で草刈り中、青色の割れた風船を見つけた。種の袋には済美幼稚園の住所が記されており、園児が「おはなお さかせてください」と書いたほほ笑ましい手紙もあった。4日付で同園に対して「医王山を越えて飛んできたことにわくわくした」と手紙で伝えた。

 水上さん宅には22日、済美幼稚園の職員が「うれしい気持ちになる出来事が飛び込んできて、幸せな気持ちになった」とつづった手紙が届いた。

 年長児21人が「ふうせんひろってくれてありがとう」などとメッセージを書いた鶴や紙飛行機の折り紙が同封され、園児が種を飛ばした写真3枚も入っていた。水上さんは「どれも気持ちのこもった手紙だった」と返信した。

 袋にはナデシコの種が入っていたが、破れていたため数粒のみで、今のところ発芽はしていない。それでも水上さんは「遠くの知らないところへ夢を送り届けようという園児の思いが伝わった」と喜んでいる。水上さんは、南砺市城端地域の月刊紙「城端時報」の代表を務めており、20日発行の第904号のコラム欄で、風船を拾った話題を紹介している。

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