石川県は27日、県内で新たに新型コロナウイルス感染者72人を確認し、県内の大学運動部と事業所でクラスター(感染者集団)が2件発生したと発表した。1日当たりの感染者数が70人台となるのは3日連続。1週間の新規感染者数は432人となり、過去最多となった。クラスターの発生は7月に14例目で、通算81例目となる。

 新たに感染したのは、金沢、白山、小松、能美、野々市、七尾、かほく、羽咋、珠洲、内灘の各市町と県外在住の10歳未満~90歳以上の男女。年代別では20代が19人が最も多く、40代の14人、30代の11人、10代の9人などと続いた。

 新規感染者のうち、金沢市の10~20代の男性6人は県内の大学の同じ運動部に所属する学生。既に公表済みの大学生5人も同じ運動部に在籍しており、県は学校6例目のクラスターが発生したと認定した。県によると、部員は運動中にマスクを着用しておらず、県は運動の際に感染が広がったとみている。

 金沢、白山市の50代~70代の3人は県内の事業所の従業員。既に公表済みの4人と合わせ、感染者が7人となり、県は職場10例目のクラスターが発生したと認定した。県によると、職場ではマスク着用や手指消毒などの感染対策は取られていたが、休憩中の食事などの際に感染が広がったとみられる。

 このほか、既に公表された感染者の濃厚接触者または接触者が32人で、残る31人の感染経路は分かっていない。

 県内では27日午前10時までに、677件の検査結果が報告された。

 県内の感染者は1人が取り下げ、累計で4692人。治療中の患者は494人(前日比32人増)で、重症者は前日と同じ1人となっている。

 県の北野喜樹健康福祉部長は県内の感染状況について「急激に感染者が増えており、非常に心配している」と警戒を強め、県民にマスク着用や手指消毒などの基本的な感染対策の徹底をあらためて求めた。

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