谷内江昭宏氏

 石川県は26日、園児から60代までの79人が新型コロナウイルスに感染し、接待を伴う飲食店2店でクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。1日当たりの感染者数は過去3番目に多い。経路不明者は17人で、累計は4621人。

 79人のうち60代は2人、肺炎を伴う中等症は3人、50代以下の軽症・無症状がほとんどで、重症者病床の使用率は24日連続で2・6%(1人)となる。

 クラスター関係では星稜高関係で新たに5人の陽性が判明した。5人は野球部ではなく、別の運動部に所属しており、累計は13人。

 新たなクラスターのうち、飲食店20例目は金沢市片町地区のキャバクラとみられる。26日は店の関係者1人の陽性が判明。これまでに従業員ら8人が感染していた。もう一つの飲食店21例目は白山市内のスナックとみられる。26日に分かった客3人に加え、従業員ら10人が感染した。

 県の指標では、直近1週間の感染者数が過去4番目に多い384人、感染経路不明者数が162人に悪化した。病床使用率は32・0%で、3割を超えるのは6月8日以来となった。

  稲置学園、陽性者の運動部は活動休止

 星稜高を運営する稲置学園(金沢市)は26日、陽性者が出た運動部を8月2日まで活動休止にしたと発表した。その他の部活動については通常通り活動するが、遠征や練習試合は8月16日まで実施しない。金沢星稜大の学生1人が感染したことも公表した。

  伏見高生ら3人感染

 県教委は26日、伏見高の生徒、県立学校の男子高校生、職員の計3人が感染したと発表した。生徒の陽性が確認され校内立ち入り禁止となっていた金沢商高は27日から再開する。県立大でも学生1人が感染した。

 金沢競馬場も、場内に勤務する関係者1人の陽性を公表した。濃厚接触者がいないことから、27日以降は通常通り開催する。

  金沢市立学校で1人

 金沢市教委は26日、市立学校に通う子ども1人が感染したと発表した。校内に濃厚接触者はいなかった。児童1人の陽性が確認された富樫小は同日、児童と教員の自宅待機を解除した。

  金沢家裁裁判官も

 金沢家裁は26日、男性裁判官(金沢市)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。石川県内で裁判官の感染確認は初めて。

  イオンモール白山専門店の2人感染

 イオンモール白山は、専門店「ソフトバンク」と「ミライノ」の従業員各1人が新型コロナに感染したとホームページで発表した。

  羽咋の子供3人感染

 羽咋市などは26日、市内の小学生2人と園児1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。3人はきょうだいで、保護者から連絡があった。

  かほくのこども園新たに職員3人

 かほく市は26日、みずべこども園(同市大崎)で新たに職員3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。24日に職員1人の感染が確認されていた。

  もう少しの辛抱 県感染症専門家会議・谷内江昭宏座長(金大附属病院副病院長) 

 ここ数日の新規感染の増え方は第5波の到来を懸念させる。収まってくれればいいが、東京など大都市との往来が続く限り、難しいだろう。デルタ株が広がれば、クラスターなしで感染者が1日100人というレベルも想定される。

 一方、重症患者の数は抑えられている。高齢者へのワクチン接種が進んだためだ。ただ、40、50代であっても重症化する例はあり、感染の絶対数が大きくなれば増えてくるだろう。

 夏休みに入り、今後は人の動きが活発になる旧盆を控える。いま一度、慎重な行動を心掛けてほしい。先の見えない戦いではない。ワクチンがある程度行き渡れば集団免疫もできる。もう少しの辛抱だ。(談)

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