【女子ストリート決勝】演技後、ガッツポーズする中山選手=有明アーバンスポーツパーク

総曲輪コレクションに出演した中山選手。横たわった人を華麗に飛び越え、観客を魅了した=2019年8月、富山市のグランドプラザ

 スケートボード女子ストリートは26日、有明アーバンスポーツパークで行われ、富山市の中山楓奈(ふうな)選手(龍谷富山高1年、ムラサキスポーツ)が銅メダルを獲得した。大技を連発し、メダリストとなったヒロインは「とてもうれしいです。無観客だったので、いつもより緊張しなかった」と初々しくはにかみ、表彰式では晴れやかな笑みを浮かべた。(運動部長・杉山圭一郎)

【本記 中山「銅」スケボー女子、県勢1号】

 2019年に13歳で日本選手権を制した伸び盛りが大舞台で輝いた。予選を15・77点でトップ通過すると、勢いそのままに表彰台へ。16歳39日での快挙により、2016年リオデジャネイロ五輪レスリング48キロ級で金メダルを獲得した登坂絵莉さん(当時22歳、高岡市出身)を抜く年少メダリストとなった。

 強気の攻めが光った。最後のトリック直前、優勝した13歳・西矢椛(もみじ)選手が1位にいた。「1位になってやろう」と逆転を狙って転倒したものの、しっかりメダルをつかんだ。20人が出場した予選も、最初のランで2度転倒したが、終始失敗を恐れず攻め続ける姿は、ライバル国のコーチからも拍手が送られるほどだった。

 9歳で競技を始めると「ちょっとずつ大きな技が決まるのが楽しい」とのめり込んだ。富山県には屋内のスケートボード施設がないため、天候が悪い日は一人で電車を乗り継ぎ、石川県内灘町の「アカケンパーク」に通った。

 アニメ「あらいぐまラスカル」のテーマ曲が大好きで、練習中に聞くと気分が乗るという。緊迫した五輪決勝の舞台でも、優勝した西矢選手とラスカルの話で盛り上がったというから、その強心臓ぶりは高校1年生とは思えない。

 五輪予選対象大会の最終戦となった6月のローマ世界選手権で6位。最終ランキングで11位に入り、20人に与えられる五輪出場権を獲得した。五輪前は「10番目ぐらいの実力」と自己評価していたが、五輪で世界3位まで一気に駆け上がった。

 世界に羽ばたいても「自分では、まだまだ成長できると思っている」ときっぱり。24年のパリ五輪でも未成年の19歳。どんな成長曲線を描くのか。3年後の舞台が楽しみだ。

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